2019年7月19日金曜日

大公開!マプト小学校教育隊員の1日!

Boa noite!!(こんばんは!)
最近モザンビークは,やっとこさ「冬」という実感が持てる気温になってきました。
といっても冷えるのは朝晩のみ。日中は相変わらずカンカン照りの毎日です……

それでもふとした時に「あれ,今日涼しいなぁ」と感じることがあります。
日本ほど季節感にあふれた国ではありませんが,モザンなりの季節の変化なのでしょう。

そんなわけで就寝時は日本の布団が恋しい今日この頃です。
なお現在持ってるのはホームセンターで買ったうっすいブランケット1枚のみ。
先日目覚めたらシーツにくるまっていて驚きました。

一応毛布?というか掛布団も売ってるのですが……それなりにお値段します。
メルカド(市場)に行けば,どこから拾ってきたかもわからない布団が軒先にたくさんかけてありますが,まだ手を出す勇気は出てきません。

まあ夏の暑い1,2カ月を,家を見に来た校長先生に「これじゃダメよ!」と叱られるレベルの小さい扇風機で乗り切ったので。
この程度の冷え込み,東北生まれ(東京大阪育ち)の私なら難なく乗り越えて見せましょう!


ヤバくなる前にちゃんと布団探します。


☆マプト小学校教育隊員(お散歩隊員)の活動紹介☆

さて,大好評を頂いていた(?)キリマネ旅行記もひと段落ついたということで。
久しぶりに私の日々の活動についても紹介したいな,と思います。

そう,自称お散歩隊員とはいえ,あちこちお散歩するためにモザンビークに来させて頂いているわけではござません!(かなりお散歩しまくってはいますが)

実は私,正しくは「小学校教育」隊員なのです!!

ここ大事です。
最近1カ月連続で旅行記なんかあげていましたが,旅行していたのは4日間だけです。
普段はきちんと(?)モザンビークの小学校で活動しているのです!!

小学校の概要については以前の記事で書いてましたので,気になった方はぜひご覧ください!



さて,今回はそんな小学校での活動の流れも交えながら,小学校教育隊員ジャッキーの平日をご紹介したいと思います!


①起床(5:00前後)

6時前の東の空はこんな感じです。。

一応「明るい時間帯の移動」が推奨されていますが……

モザンビークの朝は早い……
というのも,小学校は基本的に6:00登校。
6:10頃から朝礼と国旗掲揚&国歌斉唱が行われ,6:20から授業がスタートします。

小学校まではのんびり歩くと15分くらいかかるので,遅くとも5:40ごろには家を出たいのが日本人の心持。
そうすると自然と起きるのは5時ごろになります。

もしここにオプションで「出かける前に洗濯したい」なんて思った日にはもうちょっと早く起きることになります。
私の住む家には洗濯機はありませんので,手洗いして干すのには20~30分ほどかかります。
出かける前に洗濯を済ませるメリットとしては,「授業終了後に家に帰ることなく出かけることができる」があげられます。

というのも,活動先の小学校は我が家とバスターミナルの中間にあり,一度帰るとバスターミナルが遠くなるという大きな問題点があります。
ましてや疲れて帰って,ほっと一息つこうものなら……あっという間にお尻に根っこが生えます。

そんなわけで,出かける前お洗濯は時たまやります。
日に日に寒くなる最近は,すっかり諦めて帰宅後お洗濯にいそしむことが多くなってきましたが……。


②学校到着,朝礼(6:00頃~6:15頃)

先ほどもチラッと書きましたが,モザンビークの小学校では基本的にどこでも毎朝全校児童で集まって,国歌斉唱と国旗掲揚が行われています。
これはモザンビークに限らず,協力隊が派遣されている国では比較的ポピュラーな海外事情,とのこと。
わが校は3部制で授業をしているので,各部ごとに授業前に国歌斉唱が行われています。

ちなみに昨今日本では,卒業式の国歌斉唱で起立を拒んだり,歌うことを拒否して問題となる教員がおりますが……おそらくモザンでそんなことをしたら,職を失うレベルのペナルティだと思います。

基本的に国歌を歌っている最中は直立不動を求められます。
子供が腕組みをしていたり,ポケットに手を突っ込んだりしているのが発覚したときには……どこから出てきたのかわからない細長い木の板やムチみたいなしなる枝を手にした先生がぶっ叩きにやってきます。
私も叩かれはしませんでしたが,姿勢がよくなかったようで「ちゃんと手を腿の横につけろ」と守衛のおっちゃんに怒られました。

私の担当の6,7年生は,早朝ということもあってかかなり元気なく歌っています。
音楽の授業中に歌う方が本当に千倍くらいいい声で歌っています。


③授業(6:20頃~10:45頃)

朝礼が終わるといよいよ授業開始です。
6,7年生は日本の中学高校と同様に,基本的にホームルームに先生が出向いていく形式です。
体育だけは校庭……というか近くの空き地で行います。

授業時間は1コマ40分。各コマの間に休み時間が5分あります。
各クラスに時計はありませんが,授業のはじめと終わりにはチャイム代わりのサイレンが鳴ります。

と。
こう書けばまあ普通の学校だなあ,と思って頂けるかと思いますが。

まず「定刻」という概念がモザンビークではかなり希薄です。
「授業が始まるのは6:20」と決まっていますが,先生方は6:20からダラダラしゃべりながら教室に向かうので実質始まるのは早くても6:25。ひどいときは教室の前でもダラダラしゃべって6:30を過ぎてから始めることもあります。

その間子供たちはどうするのかというと。
教室でしゃべっていたり,教室前で遊んでいたり,トイレに行っていたり……
日本の学校で言うところの「授業の前に教科書とノートを準備しておいておく」という概念はほぼほぼありません。
ただ,あんまり早く出してると周りの子供からちょっかいかけられたりする可能性があるのも事実。
(何日かに一回は「誰かが俺のペンを盗んだんだ!」と授業中に怒りだす子供がいるような環境です)

わが校は比較的余裕があるのか,郊外とはいえ首都の小学校だからか,ノートの所持率はほぼ100%です。
ただし教科書はやはり持っている子の方が少なく,音楽に至っては1~2割しか持っていないのが現状です。
そのため,先生方の授業も「教科書を使って」ではなく,「教科書を伝える」ことに終始しがちなところがあります。

先生によっては活動を取り入れたり,板書計画をきたり作ってきたりする方もいますが,中には「教科書に書かれたことをただ黒板に書いて終わり」という先生や,黒板は使わず何回か範読して終わり,はたまた子供に読ませて自分は退室,なんて実態もあります。

モザンビークの先生はよく退室します。
自分の授業中でも,こちらが授業をしているときでも,テストの最中でも……。
これ以上書くと感情が入りそうなのでこの辺で……。

私は座学3割,活動7割くらいでやってます。やっぱり活動の方が子供たちもイキイキ!
(時々収拾つかなくなってでかい声出すことも……)

④授業終了~(10:50~)

授業終了5分後の10:50からすぐさま次の1~3年生の授業が始まります。
ちなみにここで先生方も総入れ替え。6,7年生とかけ持つ先生は誰もいません。
先生方は思い思いに帰っていきます。仲のいい先生や方面が同じ先生は一緒に帰りますが,特段仲良くもなく,方向も違う私は子供たちとしゃべりながら帰ります。


⑤午後

午前中で授業が終わってしまうので,午後からは学校にいる必要性はなくなります。
もちろん職員室で教材づくりをしていても怒られませんし,休み時間に可愛い1~3年生と交流してても構いません。
ただし,他の学校隊員からよく聞く「放課後のクラブ活動」はわが校では実質不可能です。理由としては,

①空き教室がない。
②中庭で騒ぐと授業に支障が出る。

が大きなところかと思います。
特に子供たちから要望の大きい「楽器の使い方」を教えようものなら,おそらく確実に小さい子たちの集中を削いでしまうでしょう。

そんなわけで,クラブ活動は土曜日に。
平日の午後は……今のところさほど有効に使えていないのが現状です。
しいて言えば,あちこちを歩き回って見聞を広めている……といえば聞こえはいいですが,所詮はただのお散歩です。
行った先で「中国人!」「違うよ日本人だよ!」としゃべっているので,日本の認知度は多少は上がっているかもしれませんが……そんなところです。

そろそろこの生活スタイルにも慣れてきたはずなので,午後の時間をもっと有効に使えるよう色々挑戦してみたいと思います。


☆まとめ

同じマプトの小学校であっても授業形態は様々なようですが,わが校は基本的に各部ごとに先生が入れ替わるため,先生方に与えられている自分の時間は比較的長いと思われます。

日本の小学校の先生とは大違い……!
ただ,帰国された先輩隊員の中には,マプトであっても午後まで学校で活動されていた方もいました。
同期隊員でも,夕方まで拘束時間があるのは割とざらです。
わが校の恵まれたポイントの一つだととらえ,授業以外の+αの活動を模索していきたいと思います。


気が付けば前回更新から1か月以上も空いてしまいました……!!
忘れ去られないように,定期更新もしっかりしていきたいと思います…!

2019年6月4日火曜日

初・海外「旅行」!モザンビーク北部「ザンベジア州」へ!!(キリマネグルメ編)

大好評(?)キリマネ旅行記!
1か月にわたってお送りしてきました……本当はもっと早く全部上げたかったのですが,私のキャパが追いつきませんでした…!

先輩隊員の中には,それこそ毎日ブログを更新されている方も。
それだけのトピックスを日常の中から見つけ出すセンスもさることながら,毎日文章を起こす力はすさまじいと感じてしまいます。

でもいい機会かも……ここで毎日ブログ書く習慣ができれば,帰国後毎日学級通信出せるようになるのでは……いやいや,仕事の絶対量が違いすぎます…!

わき道にそれました!
今回は「キリマネ旅行記グルメ編」です!
今回の旅行の中で食べたものをバーっと紹介していきたいと思います!


☆本場で食べた!フランゴ・ザンベジアーナ!☆

さて。時は少しさかのぼって,われら2018-3次隊がモザンビークに到着して間もない2月ごろ。
先輩隊員にお誘いいただき,「カテンベ」というマプトの対岸に位置するビーチに遊びに行ったことがありました。
そこで初めて出会ったのが「フランゴ・ザンベジアーナ」という食べ物です。


ちなみにフランゴとは若鶏のことです。
モザンビークではフランゴがものすごくポピュラーでよく食べられているイメージがあります。
「ザンベジアーナ」は「ザンベジア風」みたいな感じだと思います。
ちなみに当時の白川は「ザンベジア州」を理解しておらず,「ザンビア料理なのかな?」などととぼけたことを考えておりました……!

カテンベで初遭遇したフランゴ・ザンベジアーナは,焼いたフランゴの上にココナッツソースがたっぷりとかかった,香ばしさとココナッツの甘さ,肉のうま味が絡み合う絶妙な食べ物でした!
これはぜひ!本場キリマネで食べなきゃいけない!と今回の旅の前から楽しみにしていました。
職場の教頭先生からも「キリマネに行くんなら絶対フランゴ・ザンベジアーナは食ってこい!」と職務命令まで出されていました。これは食べるしかありません。


そんなわけで初日の夜に訪れたレストランで,早速フランゴ・ザンベジアーナを探してみると……ありました!肉料理の中にドドーンと鎮座する名物!
これを食わなきゃ始まらん!ということでもちろんオーダー。本場はどれだけすさまじいココナッツソースなんだろう……きっと隠し味とか彩とか,カテンベとは一味違ったのが食べられるに違いない!いやおうなしに期待は高まります。

ちょっとけだるそうな,でも笑顔がステキなウェイトレスさんが持ってきた!ついに来たぞこれが!!


本場のフランゴ・ザンベジアーナ……!?
……ちょっと不意打ちを食らった気分でした。
カテンベの「ココナッツどーん!」なフランゴを想像していた白川にとって,こいつは普通の「フランゴ・アサード(焼いた若鶏)」の見た目だったのです……!!

が,食べてみるとほのかに香るココナッツ。
表面はパリパリしてて,肉からはジューシーな肉汁が溢れます。期待していたのとは違うけど非常に美味しい!

で,あとから調べてみたところ。
本来のフランゴ・ザンベジアーナは,ココナッツソースを塗っては焼き,塗っては焼き……して作るのだそうです。

カテンベのものは,ソースも含めて楽しめる料理。
キリマネのものは,あくまで肉をいかに美味くするかを極めた料理。

形は違えど,どちらも美味しいフランゴ・ザンベジアーナ。
モザンビークにお越しの際は,食べなきゃ損ですよ!

☆郷土料理を食す!☆

アフリカというと,トウモロコシの粉を溶いたり練ったりして作ったものが主食としてよく食べられているようです。呼び方も地方によって色々あるようですが,モザンビークでは「シマ」と呼ばれます。
(ホームステイ中に何回か食べる機会があったのですが,写真を撮り忘れていました……!)

味は……一般的なシマは無味です。
本当に水溶き粉ものって感じで,ソースやしっかり味のついた料理と一緒に食べます。
正直普通のシマはそこまで好きではありません。ただ,以前同期隊員のホストマザーが作ってくださったシマはめっちゃ美味かったです!味が付いていたからか…でも食感とかも普通のシマに比べてすごくしっかりしてて美味しかった気がします。

さて,他にももちろん郷土料理はあるわけで。
キリマネは海産物が非常に美味しい街ということで,先に書いたフランゴ以外にも色々食べまくってきました!


こちらはイカゲソです!
程よく焼かれたプリプリのゲソの美味さは万国共通!
日本だとショウガ醤油なんかで頂くのでしょうが,塩コショウでも十分すぎるほど美味しい一皿でした!


続いて,奥がカニのカレー!
手前が……名前を失念したのですが,たしか「マンディオーカ」というイモの仲間をすりつぶして作ったソースのようなものです!これもキリマネの郷土料理だとか!

カニは何と殻ごと食べられる柔らかさ。身ももちろん美味い!
そしてカニのソースがたっぷりと詰まったカレーは最高級の美味しさでした……!


こちらはSさんの活動先で提供していただいたお昼ごはん!
大きな鍋で大量に炊いた煮豆をご飯にかけて頂く,モザンビークでもポピュラーな郷土料理です。

さすがに一度に大量に作ると,味の濃厚さが半端ありません。
家で一人用で作っても絶対出せないこのうま味……食材は米と豆だけなのでしょうに,本当に飽きの来ない味でした!


角度が悪かった……!
こちらはSさん宅のすぐ隣にあるホテルの最上階レストラン(!!)で頂いたディナー。

それぞれ,鶏肉,豚肉,魚だった……気がしますが。
角度の問題でどれも「バタタフリータ(フライドポテト)&ケチャップライス」に見えてしまう……!写真の撮り方も随時勉強していきたいものです。

ちなみにさすがはホテルの最上階レストラン。
特別感のある料理ではありませんでしたが,味はとっても美味しかったです!
ケチャップライスが地味に美味しかった笑



こちらもまた別なホテルのおつきのレストランです。
上はジャッキーが注文したお魚,下は分けて頂いたフランゴです。

大体付け合わせは米かポテト。時々シマも選べるところもあります。


☆キリマネで堪能!本格イタリアンのお店!☆

さて!
郷土料理で腹いっぱい!
そんな滞在最終日。初日から「ピザが食べたい」と言っていたのにも関わらず,ことごとくピザに巡り合えなかった一行は,「ここなら絶対食べれる!」というお店に案内していただきました。

店の名前も失念してしまいましたが……!(すぐ書かないとやっぱだめだ!)
確か「ピザの店」的な名前だった気がします!



こちらは「リソインシュ」という,揚げ餅のような食べ物です。
中にはクリームソースとエビちゃんが入っており,さながらエビクリームコロッケのような味わいです!


ハイ来ました!!
約束された美味さ!ピザですピザ!!
キリマネのエビ(?)をたっくさん盛り付け,その上から「これでもか!」と言わんばかりのチーズがかかった,正真正銘のピザです!

「食べたい食べたい」といった後のピザはこんなにも美味いのか……と感動の一品でした。


もう一品,メニューで見て大興奮してしまったのがこちら!
カルボナーラでございます!!

モザンビークに来て,カルボナーラが食えるとは……!!
ちゃんとカルボナーラしていて,これも感涙物でした!
いやぁ……ことごとくキリマネの食の豊かさには,ほとほと恐れ入ります。


と,唐揚げではありませんが……チキンに衣をつけて揚げたもの!
ここまで見るに……完全にデブの食事です。もしも任地がキリマネだったら,私は間違いなくデブまっしぐらだったに違いありません。何ならマプトでも若干怪しいです。30になってからまだ体重計に乗っていない今日この頃……こ、怖すぎる……!

ちなみにこのお店。
「〇〇ありますか?→あー,終わっちゃいました」が通常だった今回の旅行
頼んでからないといわれるのが悔しいので,先に「何がありますか?」と聞くようになっていたのですが。

注文するときに「リフレシュコ(炭酸)は何がありますか?」と聞いたところ,
「何が飲みたいの?飲みたいのを持ってくるよ!」という頼もしすぎるオーダーをしてくれました!

かっこよかった……その返しにめっちゃ惚れました。
そんなわけで今我が家の冷蔵庫には,各種リフレシュコを取り揃えております!
マゴアニーニ,マホタス地区にお越しの際はぜひジャキ亭で喉を潤してください!

☆番外編 キリマネのステキな朝ご飯☆

さて。
食に関しては贅沢三昧のキリマネ旅行でしたが!
今回は先輩隊員Sさんのご自宅にてお世話になっておりました。

ちなみにSさんのお宅は豪邸です。
何がすごいって玄関の扉開けた瞬間更に階段があって,ちょっと昇ってリビングなんですよ!

もちろん客室完備。
ちょっとしたホテルレベルです。
というか,間違いなく日本にもあの部屋以下のクオリティのホテルはあります。泊ったこともあります。

そんな至れり尽くせりな空間を提供してくださるだけでは飽き足らず!
何とSさんは朝食まで作ってくださったのです!!


・白米
・野菜とソーセージのスープ
・ソーセージ入り卵焼き
・味海苔

こんな完璧な朝食がありましょうか。
前日学生のように深夜過ぎまでベラベラしゃべっていた身としては,この朝食の体に染みたこと染みたこと……
Sさんごちそうさまでした。本当に美味しかったです!

ちなみに……
私もお台所をお借りして,1回朝食を作りました。
Sさんの食卓には及びませんが……!感謝の気持ちを込めました!


色がねぇ……!!


☆まとめ☆
さて,全4回にわたってご紹介しました,人生初「海外旅行」となったキリマネ滞在記。
いかがでしたでしょうか。
今回は諸々の都合で載せられなかった写真等もたくさんありますので,ぜひ帰国後お会いする機会があれば,たくさん見て頂ければな,と思います!

今回,本当にノリと勢いで急な出発を計画したのにも関わらず,お忙しい中たくさんアテンドしてくださったSさん。本当にありがとうございました!
自分が古株と言われる時期になったら,Sさんみたいに後輩隊員をしっかりと面倒みられる先輩になれるよう,日々精進したいと思います!

そしてこんなノリ旅に同行してくれたTくん。
実は何かと共通点だらけの彼ですが,今回めでたく初海外旅行も一緒になりました笑
ここまでくると気持ち悪さすら感じますね!今回も本当にありがとう!これからも思いつき行動に振り回してしまうかもしれませんが,仲良くしてやってください!

そんなこんなで,本当に楽しい旅行でした!


☆次回予告……!?☆

7月に,今度は先輩隊員のご旅行に混ぜて頂く運びとなりました!
行先は……今回お世話になった先輩隊員Sさんが「2年間で絶対行くべき!」と念を押しまくっていた……あの場所です…!

また近くなったらお知らせしようと思います。
というわけで,「お散歩隊員の海外旅行記 Season2」,こうご期待です!

2019年5月29日水曜日

初・海外「旅行」!モザンビーク北部「ザンベジア州」へ!!(活動先見学編)

お久しぶりです!
好評を頂いている(?)キリマネ旅行記。
いろんな方に「読んだよ」と言って頂き,何気にホクホクしておりました笑
おかげさまで第三弾です!

今回は,4日間大変お世話になった先輩隊員Sさんの活動先と,4日間の食事について紹介したいと思います!

☆先輩隊員の活動先見学!医療従事者養成校へ!☆

現在青年海外協力隊は「〇〇〇〇年度□次隊」という形で区分して派遣されています。
ちなみに私は2018年度3次隊,ということになっております。
Sさんは2017年度1次隊。私たちよりも1年半も早くモザンビークに来て活動されていた,大大先輩にあたります。

また青年海外協力隊には様々な職種があり,それぞれに活動の内容も異なります。
Sさんは「薬剤師」ということで,薬剤師のタマゴたちが学ぶ「医療従事者養成校」,そしてそのすぐ隣にある病院が活動先,ということでした。

活動先の養成校までは,シャパ(バス)で移動します。
道中にはニョキっと大きなヤシの木が立ち並び,南国感がすさまじかったです!


ただ,中には上の方が切り落とされているヤシの木も……
何か病気にかかってしまったらしいです。切り倒してしまわず,幹だけになったヤシの木は,何やら不思議な光景でした。


シャパに乗るときには,お金と引き換えにビリェーテ(チケット)も渡されます。
首都では渡されっぱなしで存在意義のあまり感じられないビリェーテですが,キリマネでは降りるときにしっかり回収されました。


こちらがキリマネ医療従事者養成校(門を入ったところ)です!
この学校も日本の支援を受けて作られた,ということです!


敷地はとても広く,教室,図書室,職員室,食堂,講堂,宿泊棟……と,たくさんの建物に分かれています。
こんな感じの屋根付き通路になっているので,横殴りのすさまじい雨でもなければ移動も快適そうです!


こちらは先生たちの職員室が入っている建物。
クーラー完備,パソコンもプリンターも日本語の文庫本まで揃った素晴らしい職員室でした!!
職員室にクーラーって……某Cidade SEscola Primáriaよりも設備いいんじゃ……


屋根付き通路はこんな感じです。
モザンビークはとにかく日差しが強い!けれどもこれなら歩いてても快適です。


こちらは食堂の外側にある調理場です。
ちょうど昼食前だったので,大きな鍋で仕込みの真っ最中!
本当に巨大な鍋でぐつぐつ煮込む様は中々の迫力でした!


奥に見える高い建物は貯水塔とのことです。
その下には洗濯物を干すロープが張ってあったりと,学生の生活感があふれる中庭でした。


何に使う台なのかはよくわかりませんでしたが……
形状的にアイロン台か!?などと予想が飛び交っていました。



食堂では用務員さん?が休憩中でした。
モザンビークにはLancheというおやつの時間があり,食間にお茶やパンなどの軽食を食べる習慣があります。
突然訪れた客人に対しても温かく迎え入れ,おやつを分けてくれました。
今日のメニューはベリージャムの挟まったパンと,この上なく甘いお茶……確かに疲れもぶっ飛びそうでした。

ちなみにおばちゃんたちはSさんから日本語をちょこちょこ習っているらしく,挨拶などは知っていました!
写真はないのですが,ものすごく流ちょうに挨拶をしてくれるおばちゃん用務員さんも。
Sさんの人望が垣間見えます。



色々見て回る中で,授業中の教室も見学させて頂くことができました。
小学校の授業は自分のもの以外にもいくつか見たことがあったのですが,言ってみれば大学生や専門学生の受ける授業を見るのはこれが初めて!
当然ながら授業中にしゃべったり内職したりする学生はおらず。
先生の語り口も大声を張り上げることもなく,穏やかでいい授業が展開されていたように思います。


授業後何故か一芸披露のコーナーまで設けて頂き,お散歩隊員ジャッキーは持参したリコーダーで国歌を演奏。
もっと練習して臨めばよかった……!!


すると「吹き方を知ってる!」という学生もいたので,演奏してもらいました。
久しぶりだったようです笑


同期の数学隊員Tくんは,ちょっと面白計算で場を湧かせていました。
さすがです。


最後は真打Sさん!
学生からの「化学の話がいい」というリクエストに応えて化学式の練習問題。
やはりつかみ方というか,持っていき方がものすごく上手でした。学生の呼吸を知っているという感じです。2年後,あんな関わり方ができるようになっていたいなぁ……と思いました。


最後にクラスの皆さんと一緒に!
撮るときも思った。今でも思う。自分の位置にいるべきは絶対Sさんだ……!!


☆活動先見学② 総合病院へ!☆

温かすぎるくらいの歓迎を受けた養成校の次は,すぐ隣の病院を見学させて頂きました!
地方に行くと病院がやたらときれいででかいのは日本もモザンビークも同じでした笑



こちらは韓国の支援で作られたという建物。
非常にきれいです。そして広い。この裏側に,各科毎の病棟や検査室など,様々な建物・部屋があるようです。
お見舞いの人もひっきりなしに訪れていました。


院内の見取り図です。
バイ〇ハザードで育った身としては,こういう「施設見取り図」って無駄にワクワクします。
これ以降は病院ということもあって撮影はできませんでしたが,薬の処方を行うスペースを見学させて頂いたり,病棟の中を少し見させて頂いたりと,健康体で中々日本の病院すら行かない身としては本当に貴重な経験をさせて頂きました。

☆まとめ☆

本当ならば今回は「キリマネグルメ旅」も一緒にしようと思ったのですが,文量が多くなってしまったため今回はここまでにしたいと思います。

間もなく活動を終える先輩隊員の活動先を訪問させて頂いて感じたのは,学生や先生方と,本当にいい関係を作りながら活動をされてきたんだなぁ,ということでした。
これぞまさに「草の根外交官」。Sさんから学んだ学生たちの記憶には,きっと「日本」という国に対するポジティブな印象が残っていくことと思います。

私も2年後,後輩隊員が見に来てくれることがあれば,そんな風に思ってもらえるように!
最近やたらとケンカ腰じゃないかと思うので,反省して仏の微笑みを携えながら日々を過ご……すのは無理かもしれませんが,いい関係を作っていけるように頑張りたいと思います。

それではまた!
次回はキリマネ旅行記最終章,「キリマネグルメ旅」をお送りします!

2019年5月18日土曜日

初・海外「旅行」!モザンビーク北部「ザンベジア州」へ!!(市内散策編)

さて!
キリマネ旅行記第2弾ということで!
今回は,4日間の滞在の中で発見したものを紹介したいと思います。
モザンビーク国内とはいえ,やはり首都マプトとは全く違った風景がそこには流れていました……。


☆散策!キリマネ市内☆


まず到着したのはキリマネ空港。
マプト空港と比較すると本当に小さな空港です。
出発ゲートは一応1~4と表示されていますが,実際のところは1~2は到着ゲート,3~4が出発ゲート。それも1,2と3,4は共有になっているため,実質ゲートは2つだけという感じです。

空港に降り立ったところでまずはお出迎え!
と言ってもお出迎えしてくれるのはタクシードライバーたちです笑
まずは作戦を練りたかったため一旦断り,キリマネ空港外で記念撮影。


キリマネで活動中の先輩隊員Sさんと合流するまでに時間があったため,ひとまず市内に進出することに。
多少距離があったため,話しかけてきてくれたタクシーのおんちゃんに頼んで乗せてもらうことに。ちなみに最初はやや高めの値段を設定するけど,「他のタクシーにも聞きに行く」というと値段を下げるのはマプトと変わりませんでした笑
市内の中心部にある「フラミンゴホテル」まで400MT。相場がよくわからないのですが若干高かった気がします……!

タクシーを降り,しばらく市内をぶらぶら!
キリマネはマプトに比べて本当にコンパクトにまとまった感じの閑静な街で,時間の流れ方が全く違う気がしました。

日差しはマプトに比べて強い気がしました……!
そして街中には車よりも自転車やバイクが多く走っています。
心なしか,車のスピードもゆったりとしている気がしました。


州庁舎?のすぐお向かいには,きれいな小学校が。
建物は決して新しくはありませんが,大切に使われている感じがしました。


街中には憩いの公園がいくつもあります。
中にはブランコやシーソーなどの遊具が備え付けられていたり,カフェが併設されているところも……!
我が地元Magoanineにもほしい……!!


カメラを首からぶら下げて歩いていると,「写真撮ってよ!」と声をかけられます。
マプトじゃカメラを首からぶら下げて歩くこともなかったので,きわめて新鮮な体験でした。
陽気な建設作業員のおっちゃんたちです笑

この人たち以外にもたくさんのキリマネの人々とすれ違ったり話しかけられたりしましたが,マプトの人に比べてあっさりしてるというか,変にしつこくない感じがしました。ちょっと外国人に対して距離感を持っているような,警戒しているような……
ただ,別に他人行儀なところはなく。あまりガツガツしすぎず,日本人にとっては心地よい距離感だったように思います。

☆エンカウント!『捨てられた教会』!!



散策中に,廃墟好きにはたまらない建物も発見しました!
まさに「捨てられた教会」という感じです。ファンタジーファンにもたまらないスポットです。




入り口付近に警備員さん?もいましたが,ひと声かけると中を案内してくれました。
もっと質問すれば色々答えてくれたのかもしれません。
私たちが見ている間にも,現地の方や観光客と思しき方々が入って来ていました。




崩れかかった階段も昇らせてもらいました笑
2階は床が崩れているところもあり,階段も途中で崩れていて一番上まではいけませんでした。塔のてっぺんは,もともとは鐘を吊っていたそうです。



通路わきには中庭も。
草が伸び放題になっているのが,かえって人の手から離れたことを感じさせていい雰囲気でした。

最後に,おそらく正面に出ました。
丸く空洞になっているところには,かつてはステンドグラスでもはまっていたのかなぁ……と色々想像してしまいました。

ちなみに……
ぐるっと一周し終わってから警備員さんに「ジュース代くれ」と言われました笑


☆買い付け!北部のカプラナ!☆


適当に市内を散策したのちに,今回お世話になった先輩隊員Sさんと合流。
Sさんは間もなく任期終了するベテラン隊員です。キリマネのプロ!
そんなSさんにお願いして,カプラナ屋さんに連れて行っていただきました。

カプラナって?と思われる方も多いかと思います。
カプラナとは,モザンビークの伝統的な布織物で,実にアフリカンな柄がたくさんあります。
更に面白いことに,地方ごとにそれぞれの柄があって,首都マプトでは見たことのない柄が北部にはたくさんある!ということでした。
ちなみにこのカプラナ生地を買って,仕立て屋さんに持ってくと,オーダーメイドのカプラナ服を作ってくれます!
私もモザンに来て最初の1か月くらいでシャツとベストをこしらえてもらいました。

さて,そんなわけで。
初北部進出だったので,ぜひともカプラナは買いたい!というのが私の旅の大きな目的の一つでした笑



マプトでも見たことがない,大きなカプラナ屋さんに連れて行って頂きました。
この壁一面に展示されているのがすべてカプラナです!
写真に入っていない部分にもカプラナや普通の布など,とにかくたくさんありました。

大体1枚(1m)250~300MTくらいが平均価格かと思います。
安いものだと200MT切るものとか,高いと500MTとかのものもあります。

今回キリマネでは,合計4枚のカプラナを購入しました!
すでに仕立て屋さんに預けてしまったので画像はありませんが……服になったらご紹介したいと思います!



他にもメルカド(市場)や川沿いの屋台,市街地から少し離れた総合病院など色々案内していただきました!
次回はそういったところも紹介していきたいと思います!