2019年5月29日水曜日

初・海外「旅行」!モザンビーク北部「ザンベジア州」へ!!(活動先見学編)

お久しぶりです!
好評を頂いている(?)キリマネ旅行記。
いろんな方に「読んだよ」と言って頂き,何気にホクホクしておりました笑
おかげさまで第三弾です!

今回は,4日間大変お世話になった先輩隊員Sさんの活動先と,4日間の食事について紹介したいと思います!

☆先輩隊員の活動先見学!医療従事者養成校へ!☆

現在青年海外協力隊は「〇〇〇〇年度□次隊」という形で区分して派遣されています。
ちなみに私は2018年度3次隊,ということになっております。
Sさんは2017年度1次隊。私たちよりも1年半も早くモザンビークに来て活動されていた,大大先輩にあたります。

また青年海外協力隊には様々な職種があり,それぞれに活動の内容も異なります。
Sさんは「薬剤師」ということで,薬剤師のタマゴたちが学ぶ「医療従事者養成校」,そしてそのすぐ隣にある病院が活動先,ということでした。

活動先の養成校までは,シャパ(バス)で移動します。
道中にはニョキっと大きなヤシの木が立ち並び,南国感がすさまじかったです!


ただ,中には上の方が切り落とされているヤシの木も……
何か病気にかかってしまったらしいです。切り倒してしまわず,幹だけになったヤシの木は,何やら不思議な光景でした。


シャパに乗るときには,お金と引き換えにビリェーテ(チケット)も渡されます。
首都では渡されっぱなしで存在意義のあまり感じられないビリェーテですが,キリマネでは降りるときにしっかり回収されました。


こちらがキリマネ医療従事者養成校(門を入ったところ)です!
この学校も日本の支援を受けて作られた,ということです!


敷地はとても広く,教室,図書室,職員室,食堂,講堂,宿泊棟……と,たくさんの建物に分かれています。
こんな感じの屋根付き通路になっているので,横殴りのすさまじい雨でもなければ移動も快適そうです!


こちらは先生たちの職員室が入っている建物。
クーラー完備,パソコンもプリンターも日本語の文庫本まで揃った素晴らしい職員室でした!!
職員室にクーラーって……某Cidade SEscola Primáriaよりも設備いいんじゃ……


屋根付き通路はこんな感じです。
モザンビークはとにかく日差しが強い!けれどもこれなら歩いてても快適です。


こちらは食堂の外側にある調理場です。
ちょうど昼食前だったので,大きな鍋で仕込みの真っ最中!
本当に巨大な鍋でぐつぐつ煮込む様は中々の迫力でした!


奥に見える高い建物は貯水塔とのことです。
その下には洗濯物を干すロープが張ってあったりと,学生の生活感があふれる中庭でした。


何に使う台なのかはよくわかりませんでしたが……
形状的にアイロン台か!?などと予想が飛び交っていました。



食堂では用務員さん?が休憩中でした。
モザンビークにはLancheというおやつの時間があり,食間にお茶やパンなどの軽食を食べる習慣があります。
突然訪れた客人に対しても温かく迎え入れ,おやつを分けてくれました。
今日のメニューはベリージャムの挟まったパンと,この上なく甘いお茶……確かに疲れもぶっ飛びそうでした。

ちなみにおばちゃんたちはSさんから日本語をちょこちょこ習っているらしく,挨拶などは知っていました!
写真はないのですが,ものすごく流ちょうに挨拶をしてくれるおばちゃん用務員さんも。
Sさんの人望が垣間見えます。



色々見て回る中で,授業中の教室も見学させて頂くことができました。
小学校の授業は自分のもの以外にもいくつか見たことがあったのですが,言ってみれば大学生や専門学生の受ける授業を見るのはこれが初めて!
当然ながら授業中にしゃべったり内職したりする学生はおらず。
先生の語り口も大声を張り上げることもなく,穏やかでいい授業が展開されていたように思います。


授業後何故か一芸披露のコーナーまで設けて頂き,お散歩隊員ジャッキーは持参したリコーダーで国歌を演奏。
もっと練習して臨めばよかった……!!


すると「吹き方を知ってる!」という学生もいたので,演奏してもらいました。
久しぶりだったようです笑


同期の数学隊員Tくんは,ちょっと面白計算で場を湧かせていました。
さすがです。


最後は真打Sさん!
学生からの「化学の話がいい」というリクエストに応えて化学式の練習問題。
やはりつかみ方というか,持っていき方がものすごく上手でした。学生の呼吸を知っているという感じです。2年後,あんな関わり方ができるようになっていたいなぁ……と思いました。


最後にクラスの皆さんと一緒に!
撮るときも思った。今でも思う。自分の位置にいるべきは絶対Sさんだ……!!


☆活動先見学② 総合病院へ!☆

温かすぎるくらいの歓迎を受けた養成校の次は,すぐ隣の病院を見学させて頂きました!
地方に行くと病院がやたらときれいででかいのは日本もモザンビークも同じでした笑



こちらは韓国の支援で作られたという建物。
非常にきれいです。そして広い。この裏側に,各科毎の病棟や検査室など,様々な建物・部屋があるようです。
お見舞いの人もひっきりなしに訪れていました。


院内の見取り図です。
バイ〇ハザードで育った身としては,こういう「施設見取り図」って無駄にワクワクします。
これ以降は病院ということもあって撮影はできませんでしたが,薬の処方を行うスペースを見学させて頂いたり,病棟の中を少し見させて頂いたりと,健康体で中々日本の病院すら行かない身としては本当に貴重な経験をさせて頂きました。

☆まとめ☆

本当ならば今回は「キリマネグルメ旅」も一緒にしようと思ったのですが,文量が多くなってしまったため今回はここまでにしたいと思います。

間もなく活動を終える先輩隊員の活動先を訪問させて頂いて感じたのは,学生や先生方と,本当にいい関係を作りながら活動をされてきたんだなぁ,ということでした。
これぞまさに「草の根外交官」。Sさんから学んだ学生たちの記憶には,きっと「日本」という国に対するポジティブな印象が残っていくことと思います。

私も2年後,後輩隊員が見に来てくれることがあれば,そんな風に思ってもらえるように!
最近やたらとケンカ腰じゃないかと思うので,反省して仏の微笑みを携えながら日々を過ご……すのは無理かもしれませんが,いい関係を作っていけるように頑張りたいと思います。

それではまた!
次回はキリマネ旅行記最終章,「キリマネグルメ旅」をお送りします!

2019年5月18日土曜日

初・海外「旅行」!モザンビーク北部「ザンベジア州」へ!!(市内散策編)

さて!
キリマネ旅行記第2弾ということで!
今回は,4日間の滞在の中で発見したものを紹介したいと思います。
モザンビーク国内とはいえ,やはり首都マプトとは全く違った風景がそこには流れていました……。


☆散策!キリマネ市内☆


まず到着したのはキリマネ空港。
マプト空港と比較すると本当に小さな空港です。
出発ゲートは一応1~4と表示されていますが,実際のところは1~2は到着ゲート,3~4が出発ゲート。それも1,2と3,4は共有になっているため,実質ゲートは2つだけという感じです。

空港に降り立ったところでまずはお出迎え!
と言ってもお出迎えしてくれるのはタクシードライバーたちです笑
まずは作戦を練りたかったため一旦断り,キリマネ空港外で記念撮影。


キリマネで活動中の先輩隊員Sさんと合流するまでに時間があったため,ひとまず市内に進出することに。
多少距離があったため,話しかけてきてくれたタクシーのおんちゃんに頼んで乗せてもらうことに。ちなみに最初はやや高めの値段を設定するけど,「他のタクシーにも聞きに行く」というと値段を下げるのはマプトと変わりませんでした笑
市内の中心部にある「フラミンゴホテル」まで400MT。相場がよくわからないのですが若干高かった気がします……!

タクシーを降り,しばらく市内をぶらぶら!
キリマネはマプトに比べて本当にコンパクトにまとまった感じの閑静な街で,時間の流れ方が全く違う気がしました。

日差しはマプトに比べて強い気がしました……!
そして街中には車よりも自転車やバイクが多く走っています。
心なしか,車のスピードもゆったりとしている気がしました。


州庁舎?のすぐお向かいには,きれいな小学校が。
建物は決して新しくはありませんが,大切に使われている感じがしました。


街中には憩いの公園がいくつもあります。
中にはブランコやシーソーなどの遊具が備え付けられていたり,カフェが併設されているところも……!
我が地元Magoanineにもほしい……!!


カメラを首からぶら下げて歩いていると,「写真撮ってよ!」と声をかけられます。
マプトじゃカメラを首からぶら下げて歩くこともなかったので,きわめて新鮮な体験でした。
陽気な建設作業員のおっちゃんたちです笑

この人たち以外にもたくさんのキリマネの人々とすれ違ったり話しかけられたりしましたが,マプトの人に比べてあっさりしてるというか,変にしつこくない感じがしました。ちょっと外国人に対して距離感を持っているような,警戒しているような……
ただ,別に他人行儀なところはなく。あまりガツガツしすぎず,日本人にとっては心地よい距離感だったように思います。

☆エンカウント!『捨てられた教会』!!



散策中に,廃墟好きにはたまらない建物も発見しました!
まさに「捨てられた教会」という感じです。ファンタジーファンにもたまらないスポットです。




入り口付近に警備員さん?もいましたが,ひと声かけると中を案内してくれました。
もっと質問すれば色々答えてくれたのかもしれません。
私たちが見ている間にも,現地の方や観光客と思しき方々が入って来ていました。




崩れかかった階段も昇らせてもらいました笑
2階は床が崩れているところもあり,階段も途中で崩れていて一番上まではいけませんでした。塔のてっぺんは,もともとは鐘を吊っていたそうです。



通路わきには中庭も。
草が伸び放題になっているのが,かえって人の手から離れたことを感じさせていい雰囲気でした。

最後に,おそらく正面に出ました。
丸く空洞になっているところには,かつてはステンドグラスでもはまっていたのかなぁ……と色々想像してしまいました。

ちなみに……
ぐるっと一周し終わってから警備員さんに「ジュース代くれ」と言われました笑


☆買い付け!北部のカプラナ!☆


適当に市内を散策したのちに,今回お世話になった先輩隊員Sさんと合流。
Sさんは間もなく任期終了するベテラン隊員です。キリマネのプロ!
そんなSさんにお願いして,カプラナ屋さんに連れて行っていただきました。

カプラナって?と思われる方も多いかと思います。
カプラナとは,モザンビークの伝統的な布織物で,実にアフリカンな柄がたくさんあります。
更に面白いことに,地方ごとにそれぞれの柄があって,首都マプトでは見たことのない柄が北部にはたくさんある!ということでした。
ちなみにこのカプラナ生地を買って,仕立て屋さんに持ってくと,オーダーメイドのカプラナ服を作ってくれます!
私もモザンに来て最初の1か月くらいでシャツとベストをこしらえてもらいました。

さて,そんなわけで。
初北部進出だったので,ぜひともカプラナは買いたい!というのが私の旅の大きな目的の一つでした笑



マプトでも見たことがない,大きなカプラナ屋さんに連れて行って頂きました。
この壁一面に展示されているのがすべてカプラナです!
写真に入っていない部分にもカプラナや普通の布など,とにかくたくさんありました。

大体1枚(1m)250~300MTくらいが平均価格かと思います。
安いものだと200MT切るものとか,高いと500MTとかのものもあります。

今回キリマネでは,合計4枚のカプラナを購入しました!
すでに仕立て屋さんに預けてしまったので画像はありませんが……服になったらご紹介したいと思います!



他にもメルカド(市場)や川沿いの屋台,市街地から少し離れた総合病院など色々案内していただきました!
次回はそういったところも紹介していきたいと思います!

2019年5月14日火曜日

初・海外「旅行」!モザンビーク北部「ザンベジア州」へ!!(出発編)

お久しぶりです!
お散歩隊員ジャッキーです。
気が付けば最終更新日から早1か月以上……更新しようと書きかけの記事も半分もいかずにストップしておりました。

そんな状況を打破するためにも!今回は私の人生初!海外旅行記を書きたいと思います!!
ちなみにモザンビークへは「旅行」で来ているわけではありません。あくまで「渡航」。
しかし今回は,先輩隊員を訪ねはしたものの,自分の活動と直接の関係はございません。まさに「旅行」です!


ちなみに今回の同行者は,同期隊員でもう一人の初海外勢,Tくんです。


さて,今回我々が訪れたのは,モザンビークの北部に位置する「ザンベジア州キリマネ」という町です。
普段活動している首都マプトは,モザンビークの南端。ザンベジア州は北端とまではいきませんが,その間は2000kmほど開いています。
そんなわけで,今回は飛行機を使っての旅行となったのであります。


☆初!海外で飛行機手配!!☆


そんなわけで!
国内でも飛行機を自分で手配した経験はおそらく片手で数えられるほどです。
そんな私が海外で飛行機の手続き……いやいやマジですか,と最初は思いましたが……。
今や超国際化社会。日本の旅行サービスサイトで,世界中の航空券を調べられる時代でした。おまけにクレジットで購入する際に使う貨幣は日本円。なんの心配もいらないまま,ほいほいクリックしているうちにチケットはとれてしまいました。


☆前途多難!?飛行機の時刻変更☆


チケットの手配があっという間に終わったので,あとは出発するだけとなってウハウハしていた出発2日前……突然その情報はやってきました。

「飛行機の時刻変更について(英文メール)」

やめて!
私ポル語も今一だけど英語はなおさら今半分以下です!!

と思ったけれどとりあえず読んでみると,とても分かりやすい英語表記のため何とか解読可能。
どうやら朝一番で飛ぶ予定だった飛行機の遅延が決定し(2日前に),10時ごろ飛ぶことになったようでした。
なんだそれならゆっくり出発できるや,とのんびり構えたのもつかの間……
一抹の不安が胸をかすめました。

「あれ……乗り換えの時刻大丈夫……?」

そう,今回の旅程は,比較サイトで最安値とされていた「乗り換え1回プラン」を選択していたのです。
当初の予定では乗り換えの待ち時間が1時間半以上あったため,何の心配もしていませんでしたが,遅延時間は3時間以上……便利な便利な旅行情報共有サービスに今回の旅行の整理番号?を入力したところ,乗り換え先への到着時刻が,出発時刻を余裕で超過している事態が判明。

このままでは到着できない!!
というわけで今回利用することになった「LAM(モザンビーク航空)」に問い合わせました。
・夕方過ぎだったので電話は繋がらないと踏み,メールで連絡。
・同行者のTくんに添削を頼む段階になって,何故か英語でメールを書いていたことに気が付く。

というよくわからない状況でしたがとにかく送信。
およそ1時間後……知らない番号からの着信。まさか,と思い出てみると,案の定LAMの担当者さんからでした。
おそらく英文でメールを書いていたためでしょう。最初から英語で話してくださる紳士っぷりです。しかし大変申し訳ないことに,私の英語は中学生レベル。まして最近はポル語に浸食されまくっており,中学生の毛が落ちたレベルです。
思い出せない英単語,表現……随所に交じるポルトガル語……2年前にお世話になった某小学校の当時5年生諸君の方が,おそらくよっぽどいい英語話者だと思われる事態。
(もし見てたらぜひ英語でコメント書いてね!ちゃんと返信できない可能性大だけど!!)

しかし,担当者は紳士でした。
随所でポルトガル語の単語が聞こえたためか,「ポルトガル語の方がいいですか?」と一言。
飛びつくように「Sim! Por favor!!(はい!お願いします!)」と述べ,その後は基本ポル語で,時々英語で補足説明をする,という神がかった対応をしてくれたのでした……!!

で,結局担当の紳士がおっしゃりたかった内容としては。
・今回の遅延はLAM側の不手際なので,直ちに新しい便を用意させてもらう。
・当日は予約内容と全く同じ旅程は用意できない。もし同じ旅程を希望するなら,一日早くか土曜日出発になってしまう。
・時刻が変わっても構わないのであれば,当日の午前中の便に変更することができる。

とのこと。
またLAMの事情なので,変更の手数料なども必要ない,ということでした。

十分すぎる内容のサポートに感謝しながら電話を終え,無事出発できることとなった初海外旅行。出発前にドキドキしまくりましたが,LAMのステキな紳士との出会いに感謝感謝でありました……!!


☆いざ出発!ザンベジア州キリマネへ!!☆


散々ドタバタした出発前でしたが,当日はなんの滞りもなく出発することができました!
すったもんだしながらマプト空港国内線ターミナルに到着。
最初は空港に入っているLAMの窓口に行き,「チケットを発券してほしいんだけど」みたいなことを話してから入りました。

今回は手荷物だけのため,搭乗受付でリュックにタグをつけてもらい,保安検査場へ。
陽気なけん玉好きのおっちゃんと,スカーフがお洒落なおばちゃんに見送られ(?)待合室へ。


時間にビビりまくりだったため出発まで1時間以上の空き時間が発生。特に何をするでもなかったので,国内線2階のカフェでおやつタイム!



その後もいい感じに待ちながらいよいよ飛行機に搭乗です!
離陸前には色々と暗い話題で盛り上がり(墜落したら最後のスカイダイビングを楽しみたいとか,どうせなら動画撮ってアップしてから叩きつけられたいとか……),いよいよテイクオフ!!
窓際の席でもなかったので,飛び始めて割と早い段階で睡魔に負けました。


その後機内食が出てきたり。


眼下に広がる美しい海を眺めたりしているうちに。


飛行機はキリマネ空港に到着しました!!
ちょっとかわいい小さめサイズの空港から,キリマネでの4日間がスタートするのでした。

到着後の様々については,また次回!
それではー!!