2019年7月19日金曜日

大公開!マプト小学校教育隊員の1日!

Boa noite!!(こんばんは!)
最近モザンビークは,やっとこさ「冬」という実感が持てる気温になってきました。
といっても冷えるのは朝晩のみ。日中は相変わらずカンカン照りの毎日です……

それでもふとした時に「あれ,今日涼しいなぁ」と感じることがあります。
日本ほど季節感にあふれた国ではありませんが,モザンなりの季節の変化なのでしょう。

そんなわけで就寝時は日本の布団が恋しい今日この頃です。
なお現在持ってるのはホームセンターで買ったうっすいブランケット1枚のみ。
先日目覚めたらシーツにくるまっていて驚きました。

一応毛布?というか掛布団も売ってるのですが……それなりにお値段します。
メルカド(市場)に行けば,どこから拾ってきたかもわからない布団が軒先にたくさんかけてありますが,まだ手を出す勇気は出てきません。

まあ夏の暑い1,2カ月を,家を見に来た校長先生に「これじゃダメよ!」と叱られるレベルの小さい扇風機で乗り切ったので。
この程度の冷え込み,東北生まれ(東京大阪育ち)の私なら難なく乗り越えて見せましょう!


ヤバくなる前にちゃんと布団探します。


☆マプト小学校教育隊員(お散歩隊員)の活動紹介☆

さて,大好評を頂いていた(?)キリマネ旅行記もひと段落ついたということで。
久しぶりに私の日々の活動についても紹介したいな,と思います。

そう,自称お散歩隊員とはいえ,あちこちお散歩するためにモザンビークに来させて頂いているわけではござません!(かなりお散歩しまくってはいますが)

実は私,正しくは「小学校教育」隊員なのです!!

ここ大事です。
最近1カ月連続で旅行記なんかあげていましたが,旅行していたのは4日間だけです。
普段はきちんと(?)モザンビークの小学校で活動しているのです!!

小学校の概要については以前の記事で書いてましたので,気になった方はぜひご覧ください!



さて,今回はそんな小学校での活動の流れも交えながら,小学校教育隊員ジャッキーの平日をご紹介したいと思います!


①起床(5:00前後)

6時前の東の空はこんな感じです。。

一応「明るい時間帯の移動」が推奨されていますが……

モザンビークの朝は早い……
というのも,小学校は基本的に6:00登校。
6:10頃から朝礼と国旗掲揚&国歌斉唱が行われ,6:20から授業がスタートします。

小学校まではのんびり歩くと15分くらいかかるので,遅くとも5:40ごろには家を出たいのが日本人の心持。
そうすると自然と起きるのは5時ごろになります。

もしここにオプションで「出かける前に洗濯したい」なんて思った日にはもうちょっと早く起きることになります。
私の住む家には洗濯機はありませんので,手洗いして干すのには20~30分ほどかかります。
出かける前に洗濯を済ませるメリットとしては,「授業終了後に家に帰ることなく出かけることができる」があげられます。

というのも,活動先の小学校は我が家とバスターミナルの中間にあり,一度帰るとバスターミナルが遠くなるという大きな問題点があります。
ましてや疲れて帰って,ほっと一息つこうものなら……あっという間にお尻に根っこが生えます。

そんなわけで,出かける前お洗濯は時たまやります。
日に日に寒くなる最近は,すっかり諦めて帰宅後お洗濯にいそしむことが多くなってきましたが……。


②学校到着,朝礼(6:00頃~6:15頃)

先ほどもチラッと書きましたが,モザンビークの小学校では基本的にどこでも毎朝全校児童で集まって,国歌斉唱と国旗掲揚が行われています。
これはモザンビークに限らず,協力隊が派遣されている国では比較的ポピュラーな海外事情,とのこと。
わが校は3部制で授業をしているので,各部ごとに授業前に国歌斉唱が行われています。

ちなみに昨今日本では,卒業式の国歌斉唱で起立を拒んだり,歌うことを拒否して問題となる教員がおりますが……おそらくモザンでそんなことをしたら,職を失うレベルのペナルティだと思います。

基本的に国歌を歌っている最中は直立不動を求められます。
子供が腕組みをしていたり,ポケットに手を突っ込んだりしているのが発覚したときには……どこから出てきたのかわからない細長い木の板やムチみたいなしなる枝を手にした先生がぶっ叩きにやってきます。
私も叩かれはしませんでしたが,姿勢がよくなかったようで「ちゃんと手を腿の横につけろ」と守衛のおっちゃんに怒られました。

私の担当の6,7年生は,早朝ということもあってかかなり元気なく歌っています。
音楽の授業中に歌う方が本当に千倍くらいいい声で歌っています。


③授業(6:20頃~10:45頃)

朝礼が終わるといよいよ授業開始です。
6,7年生は日本の中学高校と同様に,基本的にホームルームに先生が出向いていく形式です。
体育だけは校庭……というか近くの空き地で行います。

授業時間は1コマ40分。各コマの間に休み時間が5分あります。
各クラスに時計はありませんが,授業のはじめと終わりにはチャイム代わりのサイレンが鳴ります。

と。
こう書けばまあ普通の学校だなあ,と思って頂けるかと思いますが。

まず「定刻」という概念がモザンビークではかなり希薄です。
「授業が始まるのは6:20」と決まっていますが,先生方は6:20からダラダラしゃべりながら教室に向かうので実質始まるのは早くても6:25。ひどいときは教室の前でもダラダラしゃべって6:30を過ぎてから始めることもあります。

その間子供たちはどうするのかというと。
教室でしゃべっていたり,教室前で遊んでいたり,トイレに行っていたり……
日本の学校で言うところの「授業の前に教科書とノートを準備しておいておく」という概念はほぼほぼありません。
ただ,あんまり早く出してると周りの子供からちょっかいかけられたりする可能性があるのも事実。
(何日かに一回は「誰かが俺のペンを盗んだんだ!」と授業中に怒りだす子供がいるような環境です)

わが校は比較的余裕があるのか,郊外とはいえ首都の小学校だからか,ノートの所持率はほぼ100%です。
ただし教科書はやはり持っている子の方が少なく,音楽に至っては1~2割しか持っていないのが現状です。
そのため,先生方の授業も「教科書を使って」ではなく,「教科書を伝える」ことに終始しがちなところがあります。

先生によっては活動を取り入れたり,板書計画をきたり作ってきたりする方もいますが,中には「教科書に書かれたことをただ黒板に書いて終わり」という先生や,黒板は使わず何回か範読して終わり,はたまた子供に読ませて自分は退室,なんて実態もあります。

モザンビークの先生はよく退室します。
自分の授業中でも,こちらが授業をしているときでも,テストの最中でも……。
これ以上書くと感情が入りそうなのでこの辺で……。

私は座学3割,活動7割くらいでやってます。やっぱり活動の方が子供たちもイキイキ!
(時々収拾つかなくなってでかい声出すことも……)

④授業終了~(10:50~)

授業終了5分後の10:50からすぐさま次の1~3年生の授業が始まります。
ちなみにここで先生方も総入れ替え。6,7年生とかけ持つ先生は誰もいません。
先生方は思い思いに帰っていきます。仲のいい先生や方面が同じ先生は一緒に帰りますが,特段仲良くもなく,方向も違う私は子供たちとしゃべりながら帰ります。


⑤午後

午前中で授業が終わってしまうので,午後からは学校にいる必要性はなくなります。
もちろん職員室で教材づくりをしていても怒られませんし,休み時間に可愛い1~3年生と交流してても構いません。
ただし,他の学校隊員からよく聞く「放課後のクラブ活動」はわが校では実質不可能です。理由としては,

①空き教室がない。
②中庭で騒ぐと授業に支障が出る。

が大きなところかと思います。
特に子供たちから要望の大きい「楽器の使い方」を教えようものなら,おそらく確実に小さい子たちの集中を削いでしまうでしょう。

そんなわけで,クラブ活動は土曜日に。
平日の午後は……今のところさほど有効に使えていないのが現状です。
しいて言えば,あちこちを歩き回って見聞を広めている……といえば聞こえはいいですが,所詮はただのお散歩です。
行った先で「中国人!」「違うよ日本人だよ!」としゃべっているので,日本の認知度は多少は上がっているかもしれませんが……そんなところです。

そろそろこの生活スタイルにも慣れてきたはずなので,午後の時間をもっと有効に使えるよう色々挑戦してみたいと思います。


☆まとめ

同じマプトの小学校であっても授業形態は様々なようですが,わが校は基本的に各部ごとに先生が入れ替わるため,先生方に与えられている自分の時間は比較的長いと思われます。

日本の小学校の先生とは大違い……!
ただ,帰国された先輩隊員の中には,マプトであっても午後まで学校で活動されていた方もいました。
同期隊員でも,夕方まで拘束時間があるのは割とざらです。
わが校の恵まれたポイントの一つだととらえ,授業以外の+αの活動を模索していきたいと思います。


気が付けば前回更新から1か月以上も空いてしまいました……!!
忘れ去られないように,定期更新もしっかりしていきたいと思います…!